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昨年の暮れ、大学時代の彼女の実家に行った。
 
お母さんに彼女のいろんな話を聞かせていただいた。
初対面なのにまさかの3時間。


子供の頃、遊びに出たら真夏でも夕方まで帰って来なかったことや、
夏休みの宿題は最初の2日で終えて、あとは毎日1冊くらいのペースで
本を読んでいたことなど、知らなかった話をいっぱいして頂いた。

あの頃より少し痩せた彼女は、隣でニコニコして聞いていた。


腕時計が好きで、就職してからはスウォッチを集めてたんだって。
そういえば安物をはめてた自分に、お気に入りのワーゲンの腕時計を貸してくれてたし、
誕生日にはお金がないのに、かなり高級な腕時計を贈ってくれた。
 
 
あの頃、よくドライブした。
いろんなところに行ったはずだが、あんまり覚えていない。
散歩とか映画とか飲みとか、もっと学生らしいデートをすればよかったのに。
海外の映画俳優の話題をよく教えてくれてたのにな。

だから夏休みに彼女を実家まで送った時、近くの丘に二人で登ったのはよく覚えている。
「うちの家、あの辺」と指差して教えてくれた。
住宅街が見えただけで全然わからなかったけど、「へー」って言った気がする。


おかあさんは時々彼女の方を見て、「喋りすぎやって言われそうやな。」
と笑いながら、でも次から次へと昔話が尽きないのであった。
彼女は優しいから、文句も言わず笑って聞いていた。


もっと話をしていたかったけど、長居すると悪いので、いや充分長居だけど、
「ではまた」と言って、最後にもう一度、彼女の位牌に手を合わせて失礼した。






あの子のことを自分なりに紹介するなら、
まっすぐで、身を守る方法を知らないけど、逃げない子だった。

世間にはバブルの名残がまだあったけど、化粧やアクセサリーとも無縁で、
髪をひとつにくくって、いつもGパンを履いていた。
そして自分はそれがとても好きだった。
就職しても10年以上、携帯電話を持ってなかったってのも、あの子らしい。

成績が優秀で、研究熱心で、だから就職してからも大活躍して、
今、彼女のおかげで生きている人はすごい数になると思う。
俺なんかにはもったいない人だったと、改めて思う。

だから、彼女に恥ずかしくない生き方をしようと思っている。
真似するのはかなり難しいけどね。


それにしても自分が卒業した後、あの子もバイクに乗りだしたとは。
就職してからも東京で駐車場代に2万円以上も払いながら。
全然知らなかった。
あの頃、自分はRZだったけど、あの子もヤマハだって。125。
まさかRZ125か? もしそうなら泣いちゃうかも。
 
 
残念なのは、二人で写ってる写真が、
誰のか忘れたクルマの中で、フロントガラス越しに、しかもちょっとピンボケのやつが
一枚きりしかないってことだ。
デジカメも携帯もなかったからなー。
あの子はほんの少し微笑んで、おかあさんが縫ったゆかたに割り箸を持った手で
ゆるいピース、自分は缶ビール片手によさこいのハッピ、青い髪にメダルを鉢巻代わりに
巻いて、親指を立ててカッコつけてるのは気に入ってるけどね。



最後にあの子の名誉のために言っとくけど、オシャレと無縁やったけど、
そのままで、すっごい可愛かったんやで!

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